パレスピアVSポエティックフレアが夏の欧州競馬の目玉に
「魁!海外馬券塾」(16日)
ロイヤルアスコット開催初日(15日)のG1・クイーンアンS(芝1600メートル)は、圧倒的人気を集めたパレスピア(牡4歳)が、盤石のレースぶりで順当勝ちを収めた。ここまでの成績は9戦8勝。G1タイトルは4つ目となった。産駒のデビュー前から次代の欧州を担う存在と期待されていた同馬の父キングマンは、まだ今年の3歳馬が三世代目。それでも英国にパレスピア、日本にはNHKマイルCを勝ったシュネルマイスターと、早くも後継種牡馬の候補が現れている。
パレスピアと日本馬が一緒に走るところを見てみたいが、マイルを主戦場とする欧州のトップホースはまず他の地域に出ることはない。米国のBCマイルには、わずかに遠征する可能性があるものの、香港マイルやドバイターフには出てこない。日本馬が勝負を挑むには、相手のホームに乗り込むしかない。
クイーンアンSと同日に行われた3歳G1・セントジェームズパレスS(芝1600メートル)は、ポエティックフレア(牡3歳)が後続を突き放して、英2000ギニーに続き2つ目のG1を手にした。強烈な勝ちっぷりを見せたこの馬とパレスピアとの対決が、夏の欧州競馬の目玉になりそうな情勢だ。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)