【POG】G1馬弟シテフローラル追い切り順調 東京前半戦でデビュー(美浦発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。これからのデビューに向けて準備を進める若駒を中心に東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 いよいよですね。次の東京、京都、新潟開催から観客を入れての競馬が再開されることが発表されました!

 事前に指定席を購入された方限定ですし、席数も絞っての販売とまだまだ制限はありますが、これは非常に有意義な第一歩となりますね。パドックなどのエリアも立ち入り規制があるとのことで、これは筆者も東京競馬場に行ってみないとどの程度の距離まで近づくことができるか分かりませんが、もしも近くで筆者を見かけたらぜひとも声をかけてください。もちろんお互いに感染対策はバッチリの上で(笑)。恐らく東京競馬場で1000人程度の入場となると、かなりプライベート感満載の雰囲気を味わえると思いますし、ぜひとも抽選にチャレンジしてくださいね。

 ただやはり今後のためにも通常営業に戻るのは大切なこと。今は既存の競馬ファンに支えられて売り上げもキープしていますが、ライブ観戦できないというのは新規ファンの獲得には大きな影響が出るはず。筆者は地方出身ですが、テレビ等で興味を持つ→一度現地に行ってみる→はまるというプロセスで競馬が好きになった方は多いはずで、今年はそのきっかけのひとつがありませんでした。しかもコントレイル、デアリングタクトという牡牝ともに三冠馬が現れるかもしれない!という状況。いろんな方と話していても「ディープインパクトの走りを見て競馬が好きになった」とか、「オルフェーヴルのやんちゃな感じがたまらない」などスターホースがきっかけで競馬の深みにはまる人も多いはず。今年はそのきっかけとして素晴らしい馬がいるにも関わらず、その興味の取り込みを促進するようなこともできません。これは競馬界にとって大きな損失で、果たして数年後コントレイルやデアリングタクトをきっかけに競馬にはまったという人がどれくらい出てくるでしょうか?アーモンドアイを含めて今の日本競馬には人の興味を奪うようなスターホースがたくさんいます。そんな彼らの存在をもっと多くの人に知ってもらうためにも、もっと多くの人が競馬場に来場できるような状況に戻ることを心から願っています。

 さて新馬戦は相変わらず出走希望過多の状況。特にマイル戦は多くの除外馬が出てしまいました。その中で東京開催を予定していたタイトルホルダー(牡、栗田、父ドゥラメンテ、母メーヴェ)が予定を早めて4日の中山5Rに出走してきました。姉は小柄な牝馬で有名なメロディーレーン。こちらは牡馬に出て体も水準な大きさに。追い切りに乗った戸崎圭の感触も上々のようで、かなり楽しみな一頭。

 サトノクラウンの半弟シテフローラル(牡、堀、父ディープインパクト、母ジョコンダ2)も順調に追い切りを消化。同じ厩舎のレインフロムヘヴン(牡、父ドゥラメンテ、母レディオブヴェニス)も調整が進んでおり、東京の前半戦で2頭をそれぞれデビューさせる模様。

 ワーケアの異父弟クロンターフ(牡、木村)が1日に美浦へ帰厩。10月17日の東京・芝1800mで復帰予定。9月19日の新馬戦で2着だったインナリオ(牝、木村)は放牧予定だったが在厩して、10月17日の東京・芝1800mに向かう。9月26日の新馬戦で2着だったレコレータ(牝、中舘)は10月17日の東京・芝1600m・牝馬限定へ向かう。

 前開催の東京で2着となり休養していたブエナベントゥーラ(牡、堀)が美浦に帰厩。10月31日の東京・芝1600mを目標に乗り込まれている。札幌で強い勝ち方を見せたオーソクレース(牡、久保田)も帰厩。アイビーSを目標にして調整される。バニシングポイント(牡、藤沢和)も同レースを予定している。(馬三郎美浦支局・木村)

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