【CBC賞】クリノガウディー充実一途“幻のG1馬”待望の2勝目ゲットへ

 「CBC賞・G3」(5日、阪神)

 高松宮記念の汚名返上へ1日、クリノガウディーが栗東坂路で圧巻リハ。ラスト1Fはノーステッキながら11秒9と抜群の切れ味を発揮した。充実一途の4歳馬が、待望の2勝目ゲットで飛躍の秋へとつなげる。タイセイアベニールとレッドアンシェルも同坂路で好調ぶりをアピールした。

 前走の高松宮記念はゴール前の斜行で1位入線→4着降着。“幻のG1馬”となってしまったが、頂上決戦でトップゴールを決めたことは、クリノガウディーにとって大きな自信になったに違いない。栗東坂路での最終リハは、威厳を示すような圧巻の走り。ラスト1Fはノーステッキながら、11秒9の猛タイムをたたき出した。

 「先週しっかりやっているので、しまい中心に乗ってもらいました。ラスト12秒を切ってくれましたし、いい動きだったと思います」。質の高い調教を終えて藤沢則師は納得の笑みを浮かべた。やや間隔はあいたが、前走後はすぐにここへ照準を合わせ、順調そのもの。1週前には坂路で4F50秒4と自己ベストを更新しており、さらなるパワーアップもうかがえる。

 4歳を迎えて、充実期に突入。それを裏付けるのが、追い切りに騎乗した調整役を務める森裕の言葉だ。「『随分と馬が柔らかくなった』と言っていましたね。全体的にしっかりしてきたんだと思います」とトレーナーはうなずく。もともと、朝日杯FSで2着に入った素質馬。古馬になって完成の域に近づいてきた。

 誤算があるとすれば58キロのトップハンデ。重賞未勝利の1勝馬だけに、やや酷とも思える。「57キロくらいかなと思っていたのですが。でも、前走の2、3着馬がその後に勝っているので仕方ないですかね」。2着グランアレグリアが安田記念を、3着ダイアトニックが函館スプリントSを、ともに圧勝。その2頭に“先着”したという事実は大きい。

 「最強の1勝馬という称号を外して、何とか2勝目をゲットしたい」と指揮官が見据えるのは1着のみ。前走の無念を晴らす場所は、あくまでも秋の大舞台。ここは、58キロでも通過点としたい。

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