【CBC賞】タイセイアベニール グイっと加速!充実ぶり象徴1F11秒9
「CBC賞・G3」(5日、阪神)
高松宮記念の汚名返上へ1日、クリノガウディーが栗東坂路で圧巻リハ。ラスト1Fはノーステッキながら11秒9と抜群の切れ味を発揮した。充実一途の4歳馬が、待望の2勝目ゲットで飛躍の秋へとつなげる。タイセイアベニールとレッドアンシェルも同坂路で好調ぶりをアピールした。
栗東は1日未明からかなりの雨。開場直後から、坂路のウッドチップは水をたっぷり含んでタフな馬場状態だった。だが、朝一番に駆け上がってきたタイセイアベニールは、鞍上のアクションにしっかりと応え、グイッと加速。4F55秒5-38秒0-11秒9。この日、ラスト1Fで12秒を切った馬がわずか3頭しかいなかったように、目下の充実ぶりを象徴する動きだった。
「動きは良かったね。しまい重点で時計も予定通り。充実しているし、いい状態。力があるタイプだけど、前走は良馬場でもいい脚が使えて時計も速かったよね」と西村師も満足げな表情を浮かべる。2着8回という数字が示すように以前は勝ち切れない面があったが、近4走で3勝、3着1回と完全に払しょく。時計勝負にも対応できるようになったのは成長の証しだろう。
梅雨の時季だけに、馬場不問の走りは大きなアドバンテージになる。「松山ジョッキーも引き続き乗ってくれるし、期待している。ここで賞金を獲らないと、スプリンターズS(10月4日・中山)に出られないから」。見据えるのは秋の大舞台。きっちりと結果を残して、出世の足掛かりとしたい。