強固なジンクスに挑むメールドグラース
「魁!海外馬券塾」(30日)
19日に行われたコーフィールドC・豪G1(芝2400メートル)、11月5日に行われるメルボルンC・豪G1(芝3200メートル)。毎年短い間隔で行われるこの2戦を連覇した馬は、01年以降1頭も出ていない。その“強固”なジンクスに、今年は日本のメールドグラースが挑む。毎年コーフィールドCの勝ち馬に課せられるハンデ増量は1キロで収まり、56キロでの出走となる。
道中はずっと外を回りながら、直線一気に突き抜けた前走の勝ちっぷりは、衝撃的とも言えるものだった。同レースから参戦する馬との比較で、メールドグラースの優位は揺るぎそうにない。注意したいのは別路線から来る馬だ。
過去に多くの勝ち馬が出ているジーロンC・豪G3(芝2400メートル)は、英国馬プリンスオブアランが2番手から抜け出してV。前哨戦から中2日で臨んだ昨年は3着だったが、余力を持っての参戦となる今年は、さらに上の着順が狙える。ムーニーバレーゴールドC・豪G2(芝2500メートル)を勝ったハンティングホーンは、欧州で強い相手と戦っており地力は上位だ。
昨年の勝ち馬クロスカウンターに、2着馬マルメロ。3歳馬イルパラディソなど欧州からの直行組にも魅力的な馬が多数出走を予定。例年同様、多士済々な顔ぶれでの争いとなりそうだ。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)

