次週の注目はファルコニア「血統馬らしく軽い走り」(26日・POGブログ西)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお贈りするPOG情報。すでにデビューしてクラシック戦線を見据える良血馬から、これからのデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 20日のなでしこ賞を勝って2連勝を決めたテイエムサウスダン(牡、栗東・飯田雄)。スタートを決めて道中は2番手を追走。ラスト1Fでしぶとく頑張っていた逃げ馬をかわし、外から追い込んできた1番人気馬をしのいでVを決めた。師によると「直前の追い切りにまたがったM・デムーロが少し太いと話していたが、動き自体は良かったし、長めからしっかり伸ばした、このひと追いで良くなったと思う。道中で掛かることもなく、いい感じで運べていたし、いい内容で勝ってくれた」と笑顔で話した。次走は兵庫ジュニアグランプリ(11月27日・園田、ダート1400m)を予定。「レースが上手なので、地方のコースにも対応できそう」と期待は十分だ。 

 次週の注目新馬は11月2日の京都芝2000mを予定するファルコニア(牡、栗東・角居、父ディープインパクト、母カンビーナ)。全兄トーセンカンビーナは発馬に大きな課題を残しているが、辻野助手は「ゲート試験はすぐに合格をしたし、今のところスタートの心配はなさそう」と不安なしを強調する。1週前の23日は栗東CWで3頭併せを敢行。5F地点で前にトーセンカンビーナ(3歳2勝クラス)、後ろにワイドファラオ(3歳オープン)を置いてスタート。残り1F馬体を並べ、最後の追い比べで前者に半馬身先着、後者に首差遅れてフィニッシュした。時計は5F68秒8-38秒5-11秒8。「血統馬らしくとても軽い走り。全兄の同じ時期と比べてもしっかりしている感じだね」と仕上げ人も好感触。デビューVへ手応えは上々だ。

 11年秋華賞の覇者アヴェンチュラの子カイザーライン(牡、栗東・藤原英、父エピファネイア)は、11月9日の京都ダート1800mでデビュー予定。「追い切りを重ねるごとに素軽くなっているし、フットワークからダートは合っていそう」と荻野助手の感触は上々。父系からダートを走る下地は十分にあり、新馬戦でどんなパフォーマンスを見せてくれるかとても楽しみだ。(馬三郎栗東支局・塩手)

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