オジュウチョウサンが3年連続障害王者に 次走はダイヤモンドSを視野

 「2018年度JRA賞」の受賞馬選考委員会が8日、東京都港区のJRA六本木本部で行われ、オジュウチョウサンに、また新たな勲章が加わった。3年連続での選出となる最優秀障害馬のタイトル。障害レースで連勝街道を走り続けた16、17年とは異なり、昨年は障害を走ったのは4月の中山グランドJ(1着)のみ。その後は平地レース挑戦に踏み出し、有馬記念(9着)にも出走するなど、競馬界の枠を超えて大きな話題を提供した。

 とはいえ、2着以下に2秒4もの大差をつけ、レコードタイムで圧勝した中山グランドJが強烈な印象を残したことは間違いない。和田郎師も「あれだけの競馬をしてくれましたからね。あのパフォーマンスは、文句のつけようがないのではないでしょうか」と圧巻の勝ちっぷりを振り返る。3年連続での受賞についても「名誉なこと。なかなかない記録ですし、改めて、オジュウチョウサンはすごい馬だと思います」と愛馬をたたえた。

 現在は有馬記念の疲労を癒やすため、千葉県の和田牧場でリフレッシュ中。次走にはダイヤモンドS(2月16日・東京)が視野に入る。「馬の様子を見て慎重に見極めたいと考えています。6日に京都で武豊騎手から“次はどこですか?”と聞かれましたが、まだ確定したわけではないので、騎乗依頼には至っていません」と現状を説明する。いずれにしても、究極の“二刀流ホース”がどんな走りを見せてくれるのか、今年もまだまだ興味は尽きない。

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