日本サッカー協会は19日、千葉市内で会見を開き、FIFAランキング38位のスコットランド代表(日本時間29日2時)、同4位のイングランド代表(同4月1日3時45分)と対戦する英国遠征に臨む日本代表メンバー28人を発表した。会見で森保一監督(57)はMF守田英正(30)=スポルティング=が選外となった理由を説明。唯一の初招集となったFW塩貝健人(20)=ウォルフスブルク=の選出理由と照らし合わせると明確な選考基準が浮かび上がった。
アジア最終予選ではチームの中心選手として8大会連続のW杯出場決定に貢献した守田。負傷の影響で約1年間、代表から遠ざかっていたが、17日には所属クラブで欧州CL8強進出を果たすなど結果を残しており、今活動での代表復帰への期待が高まっていた。
その背景の中、選外となりSNS上でも「まさか」の声が上がった。森保監督は守田のプレーは逐一確認していると前置きした上で「今回ボランチでは鎌田、佐野海舟、田中碧、ジョエル(藤田)といった、すでに五大リーグでプレーしている選手たちがいる」と説明。これまで何度も口にしてきていたが、イングランド、スペイン、ドイツ、イタリア、フランスの欧州5大リーグでプレーしているか否かが一つの判断基準となっているようだ。
一方で、塩貝は1月からドイツ1部でプレー。2月に加入後初ゴールを挙げたが、前所属で12試合7得点を挙げたオランダ1部のNECナイメヘンほどの爆発的な活躍は見せていない。森保監督も「NECの時と比べると活躍の度合いでいうと、もしかしたら前者の時の方がインパクトある活躍をしているかもしれない」としつつ、こう続けた。
「すべての国のリーグはそれぞれの特徴・色があって素晴らしいリーグですけど、常々選手には五大リーグでプレーをしてほしいと、目標を持ってもらうということを話している。彼(塩貝)はW杯に向けて、これまでいるチームでアピールできるところを、さらに一つチャレンジして、自分自身を高めようとしているところはあったかなと思う。そういうチャレンジを日本代表チームの監督・1人の日本人指導者としても、より高みを目指して舞台を変えてステップアップしているところを評価して招集させてもらった。これは、やはり世界一を目指して戦っている日本サッカーの中で、目指すべきものにチャレンジしてくれている選手を見ていくという意味で、他の選手にもいろんなものが伝わっていくかなと思う」
日本が勝っていかなければいかない強豪国は、5大リーグに所属する選手が多い。森保監督は「日常が選考の場」と話しており、ポルトガル1部でプレーする守田は厳しい立場に置かれているのかもしれない。それでも森保監督は「彼(守田)は代表にいてもおかしくない選手。彼の戦術理解でいえば、試すよりもいつでも代表の舞台に入ってこれる。戦力として入ってこれるだけの力を持っていることは評価している」と、決して構想外ではないことを示唆。CLなど今後の活躍次第では本大会での復帰の可能性もあるだろう。