【ボート】百戦錬磨のベテラン江口、G1開幕戦で存在感示す
「トーキョー・ベイ・カップ・G1」(18日開幕、平和島)
ちょうど1年前の冬場は江口が快進撃を続けていた。2016年11月から2017年3月まで8節連続優出、優勝5回、2月には桐生の関東地区選でG1を制するなど、驚異的な成績を残していた。しかし、後半9月の住之江G1でFを切るとリズムは暗転。10月の桐生周年、続くドリーム戦に選出された平和島SGダービーと、予選を突破できなかった。百戦錬磨のベテランでさえも、レースへの不安は隠せなかったほどだ。
それでも長年のキャリアを生かして、自らリズム修正した。前節の戸田デイリー杯を準完全V。「リズムを壊さないように」と、自らたぐり寄せた流れは手放さない、強い気持ちを口にした。
調整が当たり、1年前の冬場が絶好調だったことは大きく、「いい時を思い出してペラを叩く」とベースもできている。98年に平和島で行われたSG第1回チャレンジカップ覇者で、当地相性も問題ない。不調脱出のきっかけをつかんだ江口が、得意の時季のG1開幕戦で存在感を示す。