年度代表馬キタサンブラック以外の票はオジュウチョウサンに JRA賞・選考過程

 「2017年度JRA賞」の受賞馬選考委員会が9日、東京都港区のJRA六本木本部で行われた。JRA賞の各賞は有資格者による記者投票(290人)で決定。最高獲得数が3分の1(97人)に満たない場合は、選考委員会の審査に委ねられるが、今回は全部門の1位馬が規定の票数をクリアし、各部門の受賞馬に選出された。

 満票での選出は最優秀4歳以上牡馬のキタサンブラック、最優秀2歳牝馬のラッキーライラック。キタサンブラックは287票で年度代表馬の満票選出は逃したものの、年間を通じての活躍が高く評価された。ちなみにキタサン以外の3票は全てオジュウチョウサンに入った。

 驚いたのはその最優秀障害馬のオジュウチョウサンが満票を逃したことだ。290票のうち289票(該当馬なし1票)。昨年は4戦4勝で中山大障害、中山グランドジャンプのJ・G1を制して史上初のJ・G1・4連勝を達成し、満票は確実と思われただけに意外な結末となった。最優秀3歳牡馬もレイデオロ289票(キセキ1票)で満票を逃した。

 最も票が割れたのは最優秀3歳牝馬。1位ソウルスターリング162票、2位モズカッチャン120票で接戦となった。意外にすんなり決まったのが最優秀2歳牡馬。昨年からホープフルSがG1に昇格したことにより、票が割れるかと思われたが、無敗で朝日杯FSを制したダノンプレミアムが275票を獲得して“圧勝”で受賞した。

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