【競輪】三谷竜生17年ダービー制覇でスターに 近畿でただ一人のS級S班

 競輪で2018年にさらなる飛躍を狙う選手をピックアップ。昨年5月の日本選手権でG1初優勝を達成し、一気にスターの座へ駆け上がった奈良の三谷竜生(29)=101期・SS=に注目だ。

 昨年5月に京王閣の日本選手権(ダービー)で、100期生以降としては初、奈良支部の選手としても初となるG1タイトルを手にした。自身3回目のG1決勝で、三谷は大仕事をやってのけた。「16年は手応えがあったので、17年はタイトルを狙えるように調整してきた」と狙い通りの戴冠だった。

 父に兄2人も競輪選手の競輪一家に生まれ、その背中を追うように競輪選手を志し、デビュー6年目で一気にトップレーサーの地位に上り詰めた。昨年のKEIRINグランプリ目前だった12月21日には、ダービー優勝賞金の一部50万円を社会福祉事業のために、社会福祉法人・奈良県社会福祉協議会に寄付するなど、いろいろな自覚も芽生えた。

 ダービーを制覇してからは、以前にも増して注目を集める存在となった。だが、7月のG3・福井記念で落車して、肋骨(ろっこつ)の骨折と軽度の肺気胸を患い、8月のG1・オールスター(平)は欠場するなどケガにも泣かされた。タイトル奪取の勢いで順風満帆とはいかなかった。「ケガばっかりだったけど、もう完全に体は大丈夫。思った練習ができている」。11月のG1・競輪祭の前には復調をアピールした。

 優勝したダービーと同様に桑原大志と連係した大一番のKEIRINグランプリは4着。ダービーの再現はならず悔しい結果に終わったが、早くも11日から和歌山記念に参戦。またゼロからグランプリに向けた戦いが始まる。

 昨年は村上義弘に稲垣裕之と近畿の実力者がグランプリ出場を逃し、今年は近畿でただ1人のS級S班として、ファンの期待を背負いながらグレードレースを戦っていくことになる。

 2月には地元・奈良記念に主役として参戦が控えている。「数多くのグレードレースを勝てるように精進したい」。タイトル量産を目指して、さらなる進化を遂げていくダービー王に注目だ。

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