【朝日杯FS評論】ブライアンに並ぶ3馬身半差の完勝 プレミアム“テンよし、中よし、しまいよし”

 「朝日杯FS・G1」(17日、阪神)

 1頭だけ格が違った。ダノンプレミアムの勝ち時計1分33秒3はレースレコード。現在の阪神にレースが移設されたのが14年。それまでは中山での施行だっただけにコースは違うが、同じ舞台で行われたこの日の古馬準オープン・10Rの元町Sを0秒5上回り、先週の阪神JFよりも1秒も速い時計だ。最後は鞍上がプレミアムの首をなで、流しながらの走破時計だけにより高い評価を与えられる。

 3馬身半という決定的な差をつけてのV。これはグレード制が導入された84年以降の同レースでは、93年ナリタブライアンと並ぶ最大着差である。このことからも相当な器ということが分かる。

 最大の武器はスタートセンス。過去2戦も抜群だったが、この日もトップスタートを決め、ハナを奪うかの勢い。行きたい馬に先を譲り、好位で我慢。追ってからの反応も鋭い。まさに“テンよし、中よし、しまいよし”。完成度が高く、レースに注文がつかない。

 来春は皐月賞、ダービーを目指すだろうが、1800メートルの新馬戦が4馬身差V。センスの良さから、距離が延びてもパフォーマンスが低下しそうにない。

 気になるのはJRA賞最優秀2歳牡馬の座。G1に昇格したホープフルS(28日・中山)の勝ち馬は、よほどのインパクトを残さないと、この馬を超えることはできないだろう。

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