松島久美子厩務員&テンクウ 人馬そろって重賞初Vへ

 ヨハネスブルグ産駒のテンクウで新潟2歳Sに参戦する松島久美子厩務員=美浦・奥村武=は、その半兄イブキ(3歳1000万下)に続いて2年連続でのチャレンジとなる。

 兄は2番人気で3着と一歩及ばなかった。「(ルーラーシップ産駒の)イブキは緩い感じでしたね。ヨハネスブルグの子は初めてだけど、2歳にしては筋肉の付き方がしっかりしています」。どうやら現時点での完成度では弟が上のようだ。

 栃木県宇都宮市の出身。小学5年生から自宅近くにあったJRA宇都宮育成牧場(97年廃場)で乗馬をさせてもらっていたのがきっかけだった。騎手は目指さず「体も大きかったから。それに世話をする方が好きだったので」と、19歳でこの世界へ。森安-矢野照厩舎を経て、14年の厩舎開業とともに参加。矢野照厩舎時代には5勝馬トウキュウアビーなどを担当したが、まだ重賞勝ちはない。

 「スイッチが入るところは一緒だし、同じようにレースが上手かな。じゃれるとき、しつこいのはお兄ちゃんの方ですね。でも、兄弟とは意識しないでやってます」。初めて迎えるトレセンでの暑い夏だが、順調に最終リハを完了。「人馬そろっての重賞初制覇。できたらいいですね」。優しい眼差しで愛馬を見つめていた。(デイリースポーツ・村上英明)

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