【ボート】住之江“若手三銃士”木下「太閤賞」V見据えて

 「太閤賞・G1」(10日開幕、住之江)

 全国からボート界の猛者が住之江に集結-。「開設61周年記念 G1・太閤賞」が住之江ボートで10日に幕を開ける。下克上を狙う地元若手三銃士の中から木下翔太(26)=大阪・108期・A1=にスポットを当てて紹介する。

 地元の若手三銃士の中でも、最もVを意識してシリーズに臨むのは木下だろう。2月のG1・近畿地区選(三国)ではオール3連対の好成績で優出(4着)を果たした。「G1の舞台でもしっかり上を見ながら、結果を出すための仕事ができている。戦える自信がついてきた」。G1制覇へ土台は固まり、もう手の届くところまできている。

 デビュー時からその才能は評判だった。練習をともにする先輩もうなるほどのハンドルさばき、そしてスピード。ただ「完全にうぬぼれてました。調子に乗ってたのが結果に表れてた」。A級の壁にぶち当たり足踏み…。「情けなかった。そんな情けない自分が嫌でしたね」。

 そんな状況を打破するため行った意識改革。「気持ちを入れ替えました。ちゃんとしなアカンって。そういう自覚が芽生えてからは流れが良くなりましたね」。念願のA1級に昇格すると、そこから5期連続でキープ。完全に定着し、その実力は誰もが認めるものとなった。

 近畿の若手グループでは中心的存在。「同世代では抜きんでないといけない。そして、引っ張っていかなあかんと思うようになった」。目標は常に高く-。この意識がSGの舞台への思いを強くする。「いつもSGの舞台は意識してます。焦ってはいないけど、それでも早くSGへ行きたい」。あとに続く後輩に道を示すためにも、早く結果が欲しいところだ。

 SG覇者がズラリと顔をそろえる今シリーズ。制すのは容易ではない。それでも「エンジンさえ出てれば十分戦える」と気後れはない。相手が強大であるほど、勝ったときの価値は高い。そして、おのずとSGへの道も開ける。「まずは準優へ。もちろんVを見据えて戦います」。地元ファンの前で大仕事。その準備は整っている。

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