【ボート】全国の猛者住之江に集結…オールスター覇者・石野がV筆頭

 「太閤賞・G1」(10日開幕、住之江)

 「開設61周年記念 G1・太閤賞」が住之江ボートで10日に幕を開ける。

 歴代覇者の名を見ても、調整に一日の長がある地元勢が圧倒的に有利なG1だ。今年も11人エントリーした大阪軍団が、強力遠征勢を迎え撃つ。

 V筆頭候補には石野貴之を挙げたい。5月のSG・オールスター(福岡)を優勝。3月のSG・クラシックでも優出5着(児島)と、ここ一番での強さはピカイチ。今、大阪で最も強い男が、54周年以来2度目の太閤賞制覇を狙う。

 松井繁、田中信一郎の2大巨頭も、ともにSG・オールスターでは優出と好成績を収めた。松井は今年のVこそ1月の当地3daysのみだが、2月のG1・近畿地区選(三国)や4月のG1・まるがめ周年で優出を果たすなど安定感は抜群。一方の田中も、一般戦ながらV4と良好なリズムを刻んでいる。

 太田和美ももちろん怖い存在だが、不思議なことに太閤賞とは縁がない。今回も60日のF休みを残しているだけに、厳しい戦いになりそうだ。55周年覇者・湯川浩司、56周年覇者・丸岡正典の85期銀河系コンビは2度目の戴冠を虎視たんたんと狙っている。また木下翔太、小野達哉、山崎郡の若手がどれだけ食らいつくかにも注目したい。

 強力なラインナップで殴り込みをかける遠征勢。今年の勢いでは桐生順平が筆頭格。1月のG1・戸田周年を制し、3月のSG・クラシックを優勝。5月のSG・オールスターも優勝戦こそ転覆となったが、SG連続優出を果たして賞金ランクトップをひた走る。当地はV実績こそないものの、昨年は7月G1・太閤賞、10月G1・高松宮記念、12月SGグランプリと3連続で優出するなど相性は決して悪くない。

 昨年グランプリ3着の菊地孝平も、今年は2月に地元G1・浜名湖周年Vで好スタートを決めた。得意の季節に突入するだけに目が離せない存在だ。今年、目立った成績が残せていないのが山崎智也。ただ、当地のビッグレースでは驚異的な強さを見せるだけに、ここで浮上のきっかけをつかみたいところだ。

 4月に長崎支部へ移籍して注目を集めた原田幸哉。今年は早くもG1・2勝と勢いは上位クラスだ。昨年のG1・高松宮記念を制した篠崎元志は、ケガで不本意に終わったグランプリの雪辱に燃える。

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