【天皇賞】ジェンティル順調そのもの

 「天皇賞(秋)・G1」(27日、東京)

 指揮官が見守る中、ジェンティルドンナは静かに最終調整を終えた。26日午前6時の東京競馬場。落ち着いた雰囲気で角馬場に入ると、ゆっくりと周回を重ねた。しかしその時、いったん上がっていた雨が再び降りだすと、アッという間に大粒となり、一瞬にしてダートコースは水浸しに。顔に当たる雨粒を迷惑そうに?しながら厩舎へ引き揚げた愛馬を見つめながら、石坂師は「予定通り、軽くガス抜きができたかな」と満足そうにうなずいた。

 「(台風の影響で)1日早く(東京競馬場へ)持ってきたけど、心配したイレ込みもなかったし、出来はいいと思う」ときっぱり。依然として、大粒の雨が落ちるねずみ色の空を見やりながら「馬場は仕方ない。やるべきことはやった」と自らに言い聞かせるようにつぶやいた。

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