【スプリンタ-ズS】カナロア落ち着き十分
「スプリンタ-ズS・G1」(29日、中山)
連覇を狙う“世界の短距離王”ロードカナロアは、予定より30分ほど遅れた午後0時半に決戦の地・中山競馬場に到着した。馬房に入るとすぐに寝わらをほおばるなど、落ち着き十分。岩本助手は「首都高に入る前に3つくらい事故があって少し待たされたし、首都高も混んでいた」と道中を振り返りながらも「輸送は無事に済んだし、馬は大丈夫ですよ」と穏やかな表情を浮かべる。
前哨戦のセントウルSは、昨年と同じく2着に敗れた。ただ、休み明けを使われたことで馬は良化の一途をたどっている。「追い切り後もケロッとしているし、もうやることはやった。本当にいい感じできているので、あとは岩田さんに任せるだけですよ」。仕上がりに不安はない。
昨年の同レースでは1分6秒7の驚異的なレコードでタイトルをゲット。暮れには日本馬初の香港スプリントを制するなど、立て続けにG14勝を挙げた。「衰えはないし、逆にパワーアップしている。メンタルがしっかりして、自分でコントロールできるようになっている」と、11年のカレンチャンから続く担当馬での3連覇がかかる岩本助手も期待に胸を膨らませる。思い出の舞台で再び最強を証明する。

