【ニエル賞】キズナにユタカ手応え

 「ニエル賞・仏G2」(15日、ロンシャン)

 海外初戦となる今年のダービー馬キズナ(牡3歳、栗東・佐々木)は、エーグル調教場の直線芝コースで武豊を背に併せ馬。約5馬身追走し、ダイナミックな動きでパートナーに約1馬身先着を決めた。なお、12日(日本時間13日)に出走馬が確定、枠順は13日に発表される。

 父ディープインパクト(06年3着入線→失格)の雪辱がかかる本番へ向け、まずは前哨戦で世界デビューを果たすキズナは、エーグル地区にある直線芝コースで併せ馬を行った。帯同馬でフォワ賞に出走するステラウインド(牡4歳、美浦・尾関)には、現地で修業中の藤岡佑が、キズナにはもちろん武豊がまたがって、約1300メートルの最終追い切りだ。

 パートナーの約5馬身後方から進んだキズナだったが、最後は逆に約1馬身先着してフィニッシュ。鞍上は「追い掛けた分、最後は手応えを良く見せなかったけど、少し重いかな?という程度で、トライアルとしてはいい状態に仕上がったと思います」と手応えを伝え、「本番に大きな希望を持って臨めるレースにしたい」と表情を引き締めた。前日に現地入りした佐々木師は「追い切った後の息の入りも良く、適度に気合も乗って、日本にいる時と同じような雰囲気になってきた」と納得の表情。「手探り状態だけど、それなりに力は出せる出来に仕上がったと思う」とうなずいた。

 日本のダービー馬が3歳のうちに凱旋門賞に挑戦するのは初めて。世界のホースマンに向けて、まずは“ド派手なお披露目”といきたいところだ。

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