【桜花賞】大外枠からマンボ弾ける

 「桜花賞・G1」(7日、阪神)

 ソフト仕上げで悲願のG1獲りだ。フィリーズレビューを制して勢いに乗るメイショウマンボは4日、武幸を背に栗東坂路で併せ馬。オーバーワークにならないよう、馬なりで予定通りに終えた。98年7着の祖母メイショウアヤメ、母メイショウモモカと続く厩舎ゆかりの血統で臨む大舞台。メイショウ勢として初の牝馬クラシックVを成し遂げる。なお、4日に出走馬と枠順が確定。馬券は6日に前日発売される。

 もはや強い調教は必要なかった。メイショウマンボの最終リハは、武幸を背に栗東坂路でメイショウユニオン(3歳未勝利)と併せ馬。闘志に火をつけないよう、併走馬との間は3頭分ほどのスペースを保ったまま。手綱は終始押さえていたが、弾むように駆け上がり、4F55秒5‐40秒2‐13秒1で併入した。

 1週前にしっかり負荷をかけてきているだけに、武幸は「きょうはそんなにやっていないが、先週も乗せてもらって、ここまで桜花賞に向けてやってきた。いい状態で臨めそう」と好感触。飯田祐技術調教師も「55秒を切らないようにとの指示。上手に乗ってくれましたね。順調に来ていると思う」と手応えを口にする。

 陣営の努力が、再びG1への道を切り開いた。課題のゲート難もあり、阪神JFは10着。紅梅Sもゲートになかなか入らず、中で立ち上がったりと悪癖を見せた。レース後の2週間は思い切って調教を控え、ゲート練習のみにあてた。「一種の賭けだった」と飯田祐師も振り返るが、その後はこぶし賞、フィリーズレビューを連勝。今回、(18)番枠からの発走になったが「内でごちゃつくのも嫌だったし、大外でもいい。最後に入れますし」と今村助手に不安はない。

 98年の桜花賞で7着の祖母メイショウアヤメや母メイショウモモカを管理した飯田明師も、ゆかりの血統で臨むG1に「うれしいね。アヤメは体がなかったが、この馬は骨格が大きいから」と力が入る。勝てば、自身にとって初のG1制覇。メイショウ勢にも初の牝馬クラシックVがかかるだけに、この一戦にかける思いは強い。

 主戦も同じ気持ちだ。「最初に携わっていた飯田(祐)先輩が調教師に合格され、桜花賞に向けて、と依頼された。その馬で出られるのはありがたい」と前を見据える。同じくトライアルを制したクロフネサプライズに騎乗する武豊との兄弟対決にも注目が集まるが「兄貴は何回も勝っているんで、今回は勝たせて」。こん身の騎乗で勝利へと導いてみせる。

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