「豊臣兄弟!」“打倒VIVANT”のクライマックスへ キーパーソンに意外なヒール役「ちょっと暗躍するような。これも新機軸」
大きな話題を呼ぶ中で、NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」が終盤戦へと向かっている。制作統括を務める松川弘敏チーフプロデューサー(CP)は「ここで、さらにギアをアップしたい。『VIVANT』には負けていられない」と、今後の盛り上がりへと強い意気込みを示した。
クライマックスへ向かう「豊臣兄弟!」。今後へ、1つの手応えとしているのは第27回の「本能寺の変」だ。松川CPは「やはり、本能寺の変以降で、さらに視聴者の熱量が上がっているなというのをヒシヒシと感じる」と実感を口にする。
天下取りへ向かう秀吉(池松壮亮)と、それを支える秀長(仲野太賀)。その中で、終盤の鍵を握るのが山田涼介演じる秀次だ。「実はキーパーソンは秀次。兄弟の確執という部分も今後描かれていくが、そこに秀次がちょっと暗躍するような。これも新機軸かなと思います。秀吉の後継者になると自覚をし、かなりプライドも高い。それが、豊臣ファミリーの中でちょっと歯車が狂っていく、ヒールとして面白い役柄になっています」と展望の一端を明かした。
「豊臣兄弟!」を語る上で話題となっているのが、歴史の通説に対する大胆なアレンジ。浅井長政(中島歩)の介錯(かいしゃく)を市(宮崎あおい)が行う場面は物議を醸した。山崎の合戦後に秀吉と明智光秀(要潤)が会談する場面が描かれ、柴田勝家(山口馬木也)と市が北庄城から飛び降りる最後なども、他と一線を画す演出だ。
前提として、松川CPは「史実として確定しているものは外していないんです。史実だと思われている通説というものに『そこはそうじゃないのでは』という提案をしているのが、われわれのスタンス」と説明。その上で「歴史の再現ドラマではなく、まずドラマ、エンターテインメントであるところを一番大事にしている結果だと思います」と見解を示した。
浅井を市が介錯する場面には「ここが物議を醸したのは意外だった」と本音をのぞかせる。それでも「そういう世界観でやっているので、『こんなことがあったからやめましょう』みたいな制限はしなかった。もうそのまま突っ走ろうと思っていました」と話した。
賛否はあるが「豊臣兄弟!」は子供たちからの人気も高い。「小学生たちがすごい熱狂して見てくれているというのは、本当に勇気づけられる。初めて戦国時代に触れる子たちが、没入して見てくれるということが一番狙っていたこと」。史実に沿いながら、あくまでフィクションのドラマとして、幅広い世代に支持される独特の世界観で最後まで走り抜ける。
