劇団民藝・入江杏子さん死去 97歳、老衰のため 映画「坂の上のマリア」などで活躍
劇団民藝は2日、演技部の女優・入江杏子(いりえ・きょうこ、本名・入江久惠)さんが、4月24日午前9時15分に都内で老衰のため亡くなったことを発表した。97歳。福岡県出身。
葬儀・告別式は4月29日に都内斎場にて、すでに執り行われている。喪主は弟の入江海人さん。お別れの会などの予定はないという。
入江さんは1927年7月14日生まれ。福岡高等女学校卒業。51年に劇団民藝附属演劇研究所へ入り、民藝初舞台は52年の「五稜郭血書」。56年に劇団員となる。
主な舞台は「最後の人びと」のリューボフイ役や「アンネの日記」のマルゴット・フランク役など。最後の舞台は2011年の「思案橋」おつね役だった。
映画では「坂の上のマリア」マリア役(2001)の他、「執炎」「千年火」、テレビドラマも出演多数。著書に「檀一雄の光と影」(1999)がある。
