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男子バレーは自滅発進…サーブミス20本

 セルビアに敗れ、肩を落とす(右から)宇佐美、植田監督ら日本チーム

 「バレーボール五輪世界最終予選兼アジア予選男子大会第1日、セルビア3‐0日本」(1日、東京体育館)

 2大会連続の五輪出場を狙う世界ランキング15位の日本は7位のセルビアに0‐3で完敗し、勝ち点0の黒星スタートとなった。セルビアは同3。日本は序盤からサーブミスを連発。福沢達哉(25)=パナソニック=らの強打も及ばず19‐25、23‐25、16‐25で押し切られた。2日はベネズエラと戦う。オーストラリアはベネズエラ、中国はプエルトリコ、イランは韓国にそれぞれ3‐0で勝ち、勝ち点3を獲得した。

 自ら流れを手放していれば、勝ち目はない。2大会連続の五輪へ、昨年の欧州王者で今大会では最も世界ランクの高いセルビアとの開幕戦は、歯がゆさの残るストレート負けとなった。試合後、植田監督は「今日はサーブがすべて。序盤からミスが出たのが大きな敗因」と、計20本のサーブミスに唇をかんだ。

 練習を積んできたはずのサーブが、入らない。第1セット序盤から格上の相手に一進一退の攻防を繰り広げたが、サーブミスで相手にポイントを献上し、連続得点につながらなかった。さらにミスが重なったことで「自分たちで急ぐ環境を作ってしまった」と福沢。第2セットまでで15本のサーブミスで、主導権を失うと、試合終盤は甘くなったサーブで、セルビアの武器であるセンターからの速攻を存分に使われた。

 セルビアは5月のワールドリーグ浜松大会で負けたものの、フルセットまで持ち込んだ相手。勝ちも計算に入れて臨んだ試合だった。しかし、終わってみれば、ストレート負けで勝ち点1すら奪うことができなかった。植田監督は「初戦のプレッシャーで硬くなった面があるのかもしれない」。精神面の弱さも露呈した。

 昨年のW杯で2勝9敗という過去最低の成績に終わり、今大会も厳しい戦いが予想されている。右足首のケガから復帰したエース清水も、第1セット終盤に途中出場したが、本来の力は出せず無得点に終わった。

 ただ、4年前の最終予選も黒星スタートから、巻き返して五輪切符を手にした。早くも正念場の第2戦は世界ランク16位のベネズエラ。福沢は「もう1度、自分たちのバレーを見つめ直すのが大事」という。再び栄光を手にするために、今は原点に立ち返るしかない。

(2012年6月2日)
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