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ロクテ豪快V!北京8冠フェルプス圧倒

 男子400メートル個人メドレー決勝でタイムを確認するライアン・ロクテ(左)とマイケル・フェルプス(AP=共同)

 「競泳ロンドン五輪米国代表選考会」(25日、米ネブラスカ州オマハ)

 開幕し、男子400メートル個人メドレーは昨年の世界選手権5冠のライアン・ロクテ(27)が、10年に高速水着が禁止されて以降最速となる4分7秒06で優勝し、3大会連続の五輪出場を決めた。08年北京五輪8冠で、世界記録保持者のマイケル・フェルプス(26)は4分7秒89の2位で4大会連続の出場を決めた。同100メートル平泳ぎ準決勝では北島康介(日本コカ・コーラ)のライバル、ブレンダン・ハンセンが全体の1位で決勝に進んだ。

 豪快な勝ちっぷりだった。万能スイマー対決第1弾となった男子400メートル個人メドレーは、昨年の世界選手権で5冠に輝いたロクテが、北京五輪8冠のフェルプスに圧勝し、主役交代を強烈に印象づけた。

 世界選手権の自身の優勝タイムを上回る4分7秒06を出した。得意の背泳ぎに入ってすぐに怪物フェルプスを抜いたが、伏線はその前の最初のバタフライ。フェルプスが優位に立つ種目だが、0秒22差で食らい付いた。最後はライバルを大きく引き離し、力を抜いて悠々とゴールした。

 「ハンモックで寝ているのはつまらない。トレーニングが楽しい」というロクテは今大会11種目にエントリー。五輪で複数の金メダルを狙う新エースは「あしたは200メートル自由形だね」と精悍(せいかん)な顔を引き締めた。

(2012年6月27日)

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