広島・堂林 必勝の誓い 次期監督・新井氏に恩返し 護摩行もともにした師弟関係再び

 自主トレで外野をランニングする堂林
 燃えさかる炎に向き合う広島・新井(左)と堂林(右)=2017年1月11日、鹿児島市の最福寺
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 広島の堂林翔太内野手(31)が8日、マツダスタジアムでの自主トレ後、取材に応じ、新監督に就任する新井貴浩氏(45)=デイリースポーツ評論家=に恩返しを誓った。新井氏が現役時代、打撃指導を受けたり、鹿児島で護摩行をともにするなど師弟関係を結んでいた。結果を残し、チームを勝利に導くプレーをみせる意気込みだ。

 新井氏の新監督就任が7日に発表された。現役時代の同氏と師弟関係だった堂林は「ビックリです」と胸の内を明かした。来季、結果を残し勝利に貢献する-。意気込みを問われると、前を向き力を込めた。

 「本当に一番良い形で恩返しできるようにしたいです」

 弟子入りを志願したのは16年のシーズン途中。同年オフにはジムで合同トレーニングを行い、鹿児島での護摩行にも同行した。護摩行はその厳しさ故に何度も同行を断られたが、3度目のお願いでその覚悟が認められた。

 「結果が出ていなくて、何かを変えないとこのままじゃ終わるぞという言葉を言われて。自分自身も何かを変えないといけないと本気で思って、ああいうきつい(護摩)行も一緒に行かせていただきました」

 試合前練習では、打撃練習を終えた新井氏がベンチから堂林の打撃をチェックすることが度々あった。新井氏が現役を引退した後にアドバイスを受けたこともある。技術、打席での考え方、シーズンの過ごし方…。多岐にわたる助言に、感謝の思いは尽きない。だからこそ結果で恩返しがしたい。

 「この年になると、ケガが一番マイナスの形になってしまう」

 今季は新型コロナウイルス陽性よる離脱はあったものの、不調や故障での出場選手登録抹消はなかった。101試合に出場し打率・243、8本塁打、28打点を記録した。100試合以上の出場と本塁打は20年以来2年ぶり。代打での打率は・303。勝負強い打撃を来季へつなげたい。

 10日から秋季練習が始まる。「何か、じっとしていられないというのが正直なところ」と、この日はマツダスタジアムを訪れランニングなどで汗を流した。黙々と走る姿に強い思いがにじむ。

 「失敗しても次、次。良くてもまだ、まだ、という感じのことは常に言われていた。常に先を見ている感じの言葉をよくかけてもらいました」

 5年ぶりの優勝を目指して戦う23年シーズン。新井氏の言葉を胸に刻み歩んできた堂林が勝利の一翼を担う。

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