「中継ぎ固定できず」「コンディショニング」 石原慶幸氏が指摘するカープ低迷の理由

 リーグ優勝を目指した広島が5位に沈み、佐々岡監督は責任を取る形で退任を決意した。誤算があったとすれば、どこだったのか。それを新井貴浩新監督(45)の下、来季までにどう埋めていくのか。デイリースポーツ評論家・石原慶幸氏(43)が独自の視点から掘り下げる。

  ◇  ◇

 今季、カープが苦労した理由をいくつか挙げる。まず後半こそ矢崎の頑張りはあったが、中継ぎが固定できなかったことが試合運びに影響を及ぼした。

 さらに「四球を減らそう」と臨んだシーズンで、昨年の与四球483から今季の407と減りはしたが、リーグの下から3番目。ワーストの巨人(414個)と大差ない。しかも四球からの失点も多く、解消されたとは言い難い。

 もう一点は、コンディショニングだ。不可抗力の部分もあるのだが、年間を通じて試合に出られたのは坂倉くらいで、そうなると戦力ダウンは避けられない。

 一方で、矢野、韮沢、持丸といった、主力の離脱があって出場機会を得られた選手もいる。やはり1軍で1試合でも経験するというのは、2軍での出場とは比較にならないプラスがある。それをどう感じ、今後にどう生かすか。若手にとっては試されるオフとなる。

 最後に加えたいのが、捕手についてだ。やはり大きな存在である会沢には、しっかりとコンディションを整えて、経験も実力も十分に備えた正捕手として存在感を示してもらいたい。

 次に続くのが磯村だろう。磯村には、万全の会沢に対し、ぜひとも“その気”になって、追いつき追い越す気概で挑んでほしい。そうすることによって、間違いなくチーム力は上がるはずだ。

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