北別府氏、諦めなければ何かが起きる!次はカープ “教え子”の高校球児に続く奇跡を

 広島の英数学館高校野球部で非常勤コーチを務める北別府学氏(デイリースポーツウェブ評論家)が、同校の健闘を称えた。全国高校野球選手権広島大会で、優勝候補の広陵を破る大金星は全国的な話題に。「諦めなかった心、チャレンジしたことは、これからの人生に必ず生きる」と励ました。

  ◇  ◇

 まずは1回戦を勝つことを目標としてきた英数学館が広陵を破るまでになるとはねぇ。感慨深いね。チームの総合力には間違いなく差があるのに、勝ってしまった。勝ってくれた。

 野球は分からないものですよ。挑戦者が実力を出し切ると何が起こるか分からない。全力で挑戦することの大切さを彼らが身をもって示してくれた。

 諦めない心が大事なんですね。精神的なことだけど、対戦する前から“どうせこのチームには勝てない”と思ってはダメだということ。

 広陵と言えば、全国的にもトップレベル。チーム全員がひとつになって力を発揮すれば、こういうジャイアントキリングが起きるんだね。

 このチームは高校で野球を“卒業”する生徒が多いが、得がたい経験をしたと思う。勉強の後の毎日の部活動でヘトヘトになっていたけれど、間違いなくこれからの人生に活きてくる。

 苦しいとき、困難に直面したときは、この広陵戦を思い出してほしい。投手を中心に粘った末の2-1。1点を守り抜いた試合を。

 残念ながら次の4回戦では、近大福山に終盤に突き放されてコールド負け。課題は攻撃力かな。新チームはそのへんを意識してほしいね。

 私が高校野球の“指導免許”を手にして英数学館の外部コーチについたのは4年前。その後、成人T細胞白血病になってしまったため、学校で直接指導することはできない状態が続いている。

 病気とコロナ禍でリモート指導しかできていないので、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。その子たちから逆に元気をもらったのだから、うれしい限りですよ。

 チームは監督や周囲の人たちのサポートがあって、いいチームになってきているんだと思う。

 秋山効果で少し元気を取り戻してきているカープにも期待したいね。去年、ヤクルトが彗星のように現れて、優勝をさらっていったけど、もともとは“ドングリの背比べ”だったでしょう。

 広島だって最後まで諦めなければ、何が起こるか分からないよ。そう信じて英数学館のような奇跡を起こしてもらいたいね。

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