広島・栗林 新球ツーシーム習得だ 九里から学ぶ!決意の2年目いざキャンプイン

 2月1日からの春季キャンプに向け、広島の1軍首脳陣と選手33人が31日、キャンプ地の宮崎県日南市に入った。昨季の新人王・栗林良吏投手(25)は新球ツーシームの習得を目指すことを明かし、九里を手本にしていく考えを示した。プロ2年目で初めてキャンプを行う日南で、守護神がさらなるレベルアップを図る。

 キャンプ地・日南での全体ミーティングを終えると、栗林の表情は一層引き締まった。昨季の新人王に慢心は一切ない。「何年も実績を残したわけではない。たまたま去年、結果が出ただけ。初心のつもりでやろうと思います」と自らに言い聞かせるように話した。

 2年目のシーズンを戦い抜く上で、重要な1カ月を迎える。新たな取り組みとして掲げたのが新球・ツーシームの習得だ。「自分の武器であるフォークを生かすために、必要な球種は何だろうと思ったらツーシームかなと。覚えようかなと思いました」と経緯を明かした。

 昨季は150キロ台の直球と鋭く落ちるフォークを主体に37セーブを挙げた。現在の持ち球は直球、フォーク、カーブ、カットボールの4球種。投球の幅を広げるために、持ち球にはない軌道のツーシームに目を向けた。

 手本は先輩の九里。一緒にキャッチボールを行っていた昨年から助言を受けてきたという。一般的にツーシームは、右打者が相手なら内角へ小さく曲がる変化球。ただ九里のツーシームはシンカーのような軌道を描き、少し落ちるという特徴がある。

 「亜蓮さん(九里)の握り、投げ方、イメージをマネして良くなってきた。どこまで(高い精度で)いけるか分からないですが、あとは“亜蓮師匠”にお任せします(笑)」。笑みを浮かべ、今後も師事する考えを明かした。

 新球の習得と並行して注力するのが、制球力の向上。昨季は投球した52回1/3の半分を超える28四球を与えた。「たくさんの人の意見を聞いて、制球力(の向上)というところをやっていきたい」と課題克服も目指す。

 昨季は無観客だったため、有観客のキャンプは自身初。昨季の1軍キャンプは沖縄だけで行われたため、日南キャンプも初めてだ。「ファンの方々に感謝して、しっかり練習や試合をやっていきたいと思います」。飽くなき向上心を携えた守護神が、2年目の下地を整える。

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