広島・長野 V奪還誓った 移籍3年目の目標即答!36歳“チョーさん節”健在

 契約を更改し会見する長野(撮影・立川洋一郎)
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 広島の長野久義外野手(36)が11日、広島市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、500万減の1億6500万円でサインした。今季は代打で25打数11安打、打率・440と勝負強さが光った。来季の目標を問われると「優勝」と即答。チーム一丸となって戦い、3年ぶりのV奪還だ。(金額は推定)

 巨人から移籍2年目の契約更改交渉が終わった。約30分間、球団と話した長野は神妙な面持ちでマイクに向かう。「今年も秘密です」。金額については明言を避けたものの、2年連続減額でのサインになったもようだ。会見では今季のふがいない思いを言葉に変えた。

 「(チームが)5位に終わってしまったのが、すごく悔しかった。満足できる成績は一つもない。もっともっと頑張らないといけないし、カープファンの皆さんにもっともっと格好いい姿を見せられるように頑張ります」

 今季は95試合で打率・285、本塁打は2年ぶり2桁となる10本をマーク。さらに球団通算8500号や史上176人目となる150本塁打といった節目の一発も放った。特に代打での勝負強さが光った。一打席に懸ける難しさを克服し、25打数11安打、打率・440の好成績を残した。

 「去年と比べて(成績が上がった)と言われると、ちょっと恥ずかしい」。昨季は打率・250、20打点、5本塁打など自己ワーストの成績だった。チームの勝利に貢献することを第一に考えるだけに見据えるものは高い。ベテランの向上心が尽きることはない。

 来季の目標を問われると即答した。「Aクラスという目標ではなく、優勝という目標をみんなで持って戦わないと厳しいかなと思います」。チームの雰囲気の良さを感じ取り、選手個々の性格も分かってきた。底力があり、一枚岩になれるとも信じている。だからこそ全員に高い目標設定を求める。

 年明けの自主トレは「山にこもります」と言って笑った。今年は走り込みを重視したメニューをこなし、シーズンを迎えた。来年も「特に下半身をつくる」という。場所など詳細は伏せ、極秘トレで体を仕上げていく。

 会見の最後も“チョーさん節”で締めくくった。「来季はホームラン50発…」。そう口にして報道陣の注目を引くと「誠也(鈴木)が打つと思うので、楽しみにして頑張ります」と言って場を和ませた。チーム最年長の36歳で迎える来季。長野が3年ぶりV奪還への道を切り開いていく。

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