6戦勝ちなしの広島・K・ジョンソン 勝ちたい意識が悪影響に…北別府氏が分析

 「ヤクルト9-5広島」(6日、神宮球場)

 広島のK・ジョンソン投手が、今季最短の3回7安打5失点で降板した。チームが一度は同点としたため敗戦投手は免れたが、今季は6試合に先発し、0勝3敗、防御率5・81と振るわない。デイリースポーツウェブ評論家の北別府学氏は「勝ちたい、勝ちたいという気持ちが強く、投球に粘りがなくなっている」と分析した。

 K・ジョンソンは、7月30日・中日戦(マツダ)で6回2失点で勝利投手の権利を得て降板しながら救援陣が追いつかれ、今季初勝利を逃した。今回は序盤から失点を重ね3回で降板した。北別府氏は「野球というのはこういうもの。昔から勝てるときに勝たしとかないと、だんだん勝負が早くなって短いイニングで交代となる」と指摘。初回はまさに坂口、青木にファーストストライクを狙い打たれ失点した。

 現状のジョンソンの投球に「キレもない」という。加えて「状態がいいときなら外一辺倒でも勝負はできるが、調子が悪いときほど球を散らさないといけないだろう」とアドバイスした。

 開幕投手を9度務め、開幕戦で6勝している北別府氏も「2カ月くらい勝てなかったこともあるけど、開幕してすぐに勝てないと投げ急いで、球がシュート回転していく。それだけにスタートがいかに大事かということになる」と話した。

 続けて「ジョンソンも開幕してすぐに勝っていれば現状の結果にはなっていないと思う。コロナの関係でスタートが遅れ、開幕しても勝てず今は勝ちたい勝ちたいという気持ちが強すぎる。マウンドでイライラしているように見えるが、それが我慢しなければならないところで我慢できず粘りのない投球となっている。勝ちたい意識が強く出ているのは良い事なのだが、バッターとの勝負を急ぐあまり本来の正しい回転をするボールが決まらなくなっている」と分析した。

 チームは9連戦のまっただ中。野村や遠藤の好投もあり投手陣に光が差してきた。「タイトルを獲得したころの以前のいいジョンソンをイメージしすぎてもだめだろう」といいながら、「スタミナもあるし故障もしていない。いなくては困る投手だと思う」とジョンソンの初勝利を願っていた。

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