新井貴浩、最後までベンチ最前列で逆転信じ…プロ20年、最後の打席は遊ゴロ

最後まで声を出し続けた広島・新井貴浩(中央)=マツダスタジアム(撮影・中田匡峻)
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 「日本シリーズ・第6戦、広島0-2ソフトバンク」(3日、マツダスタジアム)

 広島は4連敗を喫し、1勝4敗1分けで34年ぶりの日本一はならなかった。今季限りでの引退を表明している新井貴浩は八回、代打で出場したが遊ゴロに終わり、これが20年間の現役最後の打席となった。

 2点を追う八回、祈るような本拠地のファンの声援を背中に受けたが、武田翔太の前に遊ゴロに倒れた。続く九回、一塁守備に入り、その裏の攻撃でもベンチのフェンスに身を乗り出して逆転への望みを託したが実らなかった。

 98年ドラフト6位で広島に入団。08年から14年まで阪神でプレーしたが、15年から4年間、再び古巣に帰ってきた。通算2203安打、1303打点はともに現役最多。ひたむきなプレーでファンに愛され続けた男がバットを置く。

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