【一問一答】引退の新井「一瞬一瞬が凄く心に刻まれた」ファン、仲間に感謝

日本一を逃し、最後まで声援を送ってくれたファンに帽子を取ってあいさつする新井(撮影・堀内翔)
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 「日本シリーズ・第6戦、広島0-2ソフトバンク」(3日、マツダスタジアム)

 広島は4連敗を喫し、1勝4敗1分けで34年ぶりの日本一はならなかった。今季限りで引退する新井貴浩は八回、代打で出場したが遊ゴロに終わり、これが20年間の現役最後の打席となった。試合後は「もちろん悔しさはあるけど、それ以上に、感謝の思いが強い。打てなかったけど、感謝したい。たくさん声援を送ってもらった」と周囲、ファンへの感謝の思いを一番に伝えた。以下、一問一答の要旨。

 -最後の気持ち。

 「ありがとうございましたしかない。お世話になった方、かわいい後輩たち、そして何より、たくさん応援してくれた人にありがとうございます」

 -引退を表明してからは。

 「一日一日、一瞬一瞬が凄く心に刻まれた。いい思い出になります。日本一は届かなかったけど、シリーズ中みんなの頑張り、必死さはすごく伝わってきた」

 -広島カープは今後、どんなチームになってほしいか。

 「カープというチームは家族のようなチームだと思っている。みんなすごく結束しているので、若い選手、ファームの選手、これからカープに入ってくる選手にも引き継いでいってほしい」

   ◇  ◇ 

 新井はこの試合、2点を追う八回、祈るような本拠地のファンの声援を背中に受け代打で出場したが、ソフトバンクの2番手・武田翔太の前に遊ゴロに倒れた。続く九回、一塁守備に入り、その裏の攻撃でもベンチのフェンスに身を乗り出して逆転への望みを託したが実らなかった。

 98年ドラフト6位で広島に入団。08年から14年まで阪神でプレーしたが、15年から4年間、再び古巣で活躍した。通算2203安打、1303打点はともに現役最多。ひたむきなプレーでファンに愛され続けた男がバットを置く。

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