【野球】ギータの恩師でありカープOB龍憲一氏、うれしい悲鳴の日本シリーズ

日本シリーズ第5戦の延長10回、サヨナラ弾を放ちダイヤモンドをまわる柳田
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 熱戦が繰り広げられる広島とソフトバンクの日本シリーズは5試合を終え、3勝1敗1分けでソフトバンクが2年連続日本一に王手をかけた。地元福岡で3連勝を飾り優位に立ったソフトバンクだが、試合内容は2試合の延長戦を含め内容の濃い試合となっている。この日本シリーズを複雑な思いで見守っているプロ野球OBが広島にいる。東映(現日本ハム)、広島で投手として活躍し、広島が連続日本一に輝いた1979、80年には投手コーチを務めていた龍憲一氏だ。

 「長年お世話になったカープを応援したいし、柳田もいますからソフトバンクも気になります」。2010年から12年まで広島経大の監督を務め、無名だった柳田をプロの世界に送り込んだ。球界を代表するスラッガーに成長した教え子が気になるのも当然だ。

 「日本シリーズの開幕前の練習日にマツダスタジアムで激励をしてきました。CSファイナルSでは打っていました(20打数9安打、2本塁打)が、日本シリーズに入ってからは状態としてはよくないですね。ただ、第5戦の一発で変わるかもしれない。それが楽しみ。いやいや、カープ投手陣も気をつけないといけないでしょう」

 広島OB、柳田の恩師という立場で一方に肩入れできないのが本音のようだ。柳田がソフトバンクに入団してからは2月のキャンプ時季になると、広島の日南とソフトバンクの宮崎を1日ずつ巡るのが恒例となっている。それだけに「広島とソフトバンクの日本シリーズはものすごく楽しみでした」と話した。

 マツダスタジアムでの第1、2戦、ヤフオクドームの3、4戦を生観戦した。ただ、教え子がサヨナラ本塁打を放った第5戦は「テレビ観戦だったんですよ」と残念がった。同時に「あの回(十回)をしのげば残ったリリーフ陣をみるとカープが有利だと思っていたんですよ」と、カープのサヨナラ負けに柳田の活躍を手放しで喜べないという複雑な思いがある。

 「カープの選手はあまり知りませんが、今の監督(緒方)やヘッド(高)は私がユニホームを着ていた(2軍コーチ)時代に入団したものですから応援しています。今は苦しんでいますが、勝っていってほしいですね」とエールを送った。

 後輩や教え子が日本球界最高峰の舞台で戦う姿に目を細めた龍氏。「柳田が打ってカープが日本一になる。これが一番ですかね」。うれしい悲鳴をあげながら平成最後の日本シリーズを楽しんでいる。(デイリースポーツ・岩本 隆)

 ◆龍 憲一(りゅう・けんいち)1937年4月28日生まれ、81歳。福岡県出身。投手。右投げ右打ち。福岡商大付大濠から杵島鉱業所、日炭高松を経て60年に東映(現日本ハム)入団。61年オフに広島に移籍。実働11年、通算成績は426試合に登板し、60勝68敗、防御率3・51。引退後は広島、太平洋(現西武)で長年にわたってコーチを務める。2000年から広島経大野球部を指導。10年から12年まで監督を務めた。現在は広島カープOB会理事。

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