上本、外野守備専任!紅白戦で打席なしフル出場

 「広島紅白戦、白組0-1紅組」(16日、コザしんきんスタジアム)

 広島・上本崇司内野手(27)が16日、昨秋から挑戦する外野守備で猛アピールに成功した。紅白戦では打席に入らず、両チームで異例の守備のみでの出場。外野の全ポジションを守って好守を連発し、「紅白戦ということで思い切っていきました」と汗を拭った。

 まずは四回に坂倉の左越えの当たりを背走して好捕。さらにこの日一番とも言える拍手と歓声が送られたのは五回1死一、二塁だ。美間の中堅前方の打球に飛び込むとすぐさま二塁へ送球。二走・堂林が飛び出しており、併殺を完成させた。「思い切っていけ」と促していた広瀬外野守備走塁コーチも「ナイスプレーでした」と目尻を下げた。

 本職は内野手だが、今キャンプでは特守を行い、外野守備の研さんを積む。「積み重ねです。角度や捕り方、判断も違う。数をこなすしかない」。日南キャンプから練習前の円陣では声出しを担当。昨季同様チームに笑顔を与えている。

 ハッスルプレーでナイン、ファンを沸かせ、「うまくなりたい。アピールするしかないです」と短い言葉に力を込める。この日は野間が胃腸炎のため練習を早退。巡ってきた絶好のアピール機会で、チーム一のムードメーカーが持ち味を発揮した。

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