「欲しがるチームはあるんじゃないか」巨人で3選手に戦力外通告 評論家の視点「環境を変えてあげたらと思っていた」
巨人は6日、今村信貴投手、戸田懐生投手、重信慎之介外野手の3選手に来季契約を結ばないことを通知したと発表した。
31歳の今村は太成学院大高から2011年度ドラフト2位で入団。先発、中継ぎもこなし、献身的にチームを支えてきた。18年から21年まで4年連続で先発として2桁登板。22年には55試合に登板して21ホールドを挙げた。
ただ、昨季7登板に終わると、今季の1軍登板はなし。それでも、ファームでは41登板で防御率1・91の成績を残していた。
巨人OBのデイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「先発でも100イニング近く投げたこともあったし、困ったら投げてもらう便利屋として貢献してきた。ただ、巨人も横川、森田、又木といった若い左も出てきたこともあり、なかなかチャンスが与えられなかったよな」と振り返った。
ここまで14年間、巨人一筋でプレー。今後は不透明だが、「人間的にものすごくいいやつだし、スタッフや指導者としても可能性を感じる貴重な人材。巨人としても離したくないと思うが、選手として見たら、俺自身ここ2年くらいは環境を変えてあげたらいいんじゃないかと思っていた。オーソドックスの投手だが、左でまだ31歳。欲しがるチームはあるんじゃないか」とも語った。
32歳の重信は早実、早大を経て15年度ドラフト2位で入団。19年に106試合に出場し打率・266、2本塁打、16打点をマークしたが、その後はなかなか出場機会を増やせず、今季は10試合の出場にとどまった。
関本氏は重信の戦力外には驚きながらも「今村と同じで、同タイプの選手が出てきたということもあるだろうな。左の外野手では佐々木が1軍で結果も出始め、ファームでは三塚もいる」と、チーム事情に言及。今季はファームでも打率・202と結果を残せず「重信は外野で守れて足もあるけど、打撃でもうひとつ殻を破れなかった。早稲田の先輩、ヤクルトの青木のような選手になってくれたらという期待は大きかったけどな。経験値のある選手だけど、32歳という年齢を考えても、致し方ないところもあるだろうな」と語った。





