岩倉 帝京撃破で2年ぶり4強 河村1試合2発&強気のリード「イメージ通りに打てました」

 「高校野球東東京大会・準々決勝、岩倉6-2帝京」(23日、神宮球場)

 東東京大会では岩倉が帝京を下し、2年ぶりの4強進出を決めた。

 しぶとく、したたかに攻めた。河村柊希捕手(2年)が1試合2本塁打を放ち、守っては投手陣を強気なリードで勝利をけん引。強豪・帝京を圧倒し、2年ぶり4強にのし上がった。

 「イメージ通りに打てました」と、二回2死二塁、プロ注目右腕・黒木が投じた内角高めの直球を左翼席まで運んだ。映像で傾向をつかみ「よく内角に来ているというか、高めに抜けていた」と河村。前日には高め直球をかぶせて打つ練習を敢行した。その効果もあって、八回にはダメ押しソロも連発。公式戦初アーチをたたき出したうえ、1試合2本塁打の快挙で主役になった。

 正捕手としても、一歩も引かないリードでもり立てた。帝京打線を綿密に分析し「外の真っすぐとスライダーに強い。インコースを攻めて打ち取っていこうと思った」と一貫した内角攻めを指示。計7死球を与える荒れ模様となり、試合後に豊田監督が帝京・金田監督に直接謝罪したほどだったが、河村は「帝京の皆さんには申し訳なかったですけど、内角を攻めないと帝京打線を抑えられないと思った」と勝負に徹した。

 97年以来28年ぶりとなる夏切符まで、あと2勝。河村は「ここからだなという気持ちです」と勝ってかぶとの緒を締めた。

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