仙台大・平川 187センチ大型スイッチが代表合宿紅白戦で5の3! 進路は「プロ一本」 12球団スカウト熱視線
日米大学選手権(7月8日開幕・エスコン、神宮など)に向けた「侍ジャパン大学代表選手選考合宿」の第2日が22日、神奈川県のバッティングパレス相石スタジアムひらつかで行われた。初日に続き、紅白戦2試合(6イニング制と5イニング制)が実施され、大型スイッチヒッターの仙台大・平川蓮外野手(4年・札幌国際情報)が計5打数3安打、1四球。阪神が畑山統括スカウトら3人体制で視察するなど、12球団が熱視線を送る中でアピールした。
かっぷくの良いタテジマ姿がグラウンド上でひときわ目立つ。大学球界屈指の選手が集う中、身長187センチ、体重91キロの平川が存在感を示した。
「1番・中堅」で出場した1試合目は、初回先頭で中大の左腕・岩城に対して右打席で149キロを捉え左前打をマーク。第2打席には“思わぬ指令”にも難なく対応した。筑波大の右腕・国本に対し首脳陣からの指示で右打席へ。一般的に右腕には左打者が有利とされ、自身も「右対右は初めて」という中、直球をはじき返し左前打とした。
大学代表の堀井哲也監督(63)は「外野手は左打者はそろっているんですけど、右打者がまだ決めづらかったので、右打席を重点的に見て比較をしてみたかった」と意図を説明。平川は「びっくりしたんですけど、案外打てるなと」と笑った。
打球速度は左右ともに今回のチームでトップクラスの170キロを記録しているという。オリックス・小松スカウトは「左右両方で長打が打てて、走攻守で期待できる。上位候補として挙がる魅力がある」と評価した。
ただ2試合目では、1安打を放つも2三振。早大のエース右腕・伊藤樹には左打席で空振り三振を喫し「レベルが違った。ああいう投手を打たないと上にはいけない」と課題も口にした。「野球が好きなので、レベルの高いところで長く続けたい」と「プロ一本」を掲げる平川。目標の舞台へ向け、アピールを続ける。
◆平川 蓮(ひらかわ・れん)2004年3月31日生まれ、21歳。北海道札幌市出身。187センチ、91キロ。右投げ両打ち。小学4年時から円山リトルジャイアンツで野球を始め、宮の森中では軟式野球部に所属。札幌国際情報では2年夏からベンチ入りし主に投手。仙台大では野手に転向し1年秋にリーグ戦デビュー。2年秋に、左打ちから両打ちに挑戦。50メートル走5秒9、遠投120メートル。父は北海・敦(おさむ)監督。憧れの選手はレッズのデラクルーズ。