中京大・秋山に阪神スカウト10人態勢で熱視線 打率8割超!筒井スカウト「トップクラス」

 5回、適時三塁打を放ち、ポーズをとる中京大・秋山(撮影・持木克友)
 5回、中越え適時三塁打を放つ秋山俊(撮影・持木克友)
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 「全日本大学野球選手権・2回戦、中京大5-0近大」(11日、東京ドーム)

 2回戦3試合が行われ、中京大が近大を5-0で下し、2年連続の8強入りを果たした。阪神スカウトが10人態勢で視察する中、今秋ドラフト候補の秋山俊外野手(4年・仙台育英)が2安打1打点を記録して、今大会打率8割超えをマーク。東海大は城西国際大に8-1で七回コールド勝ち、福井工大は3-0で大産大を破った。

 虎スカウト陣の熱い視線の先に中京大・秋山がいた。力感のない構えから、シャープなスイングを繰り出す姿が逸材であることを物語る。全国舞台で一躍、ドラフト注目株に名乗りを上げた。

 三回2死で左腕の外角直球を流して左前打をマークし、得点を演出。五回2死二塁では直球を強振で捉え、中堅手の頭上を越える適時三塁打を放った。10日・久留米工大戦では右翼スタンド中段に運ぶ2ランを含む3打数3安打。2試合で6打数5安打3打点、打率・833とし「いい形で振れている」と手応えを口にした。

 阪神スカウトは竹内球団副本部長、畑山統括スカウトら10人態勢を敷いた。担当の筒井スカウトは「コンタクト能力に優れていて対応力が高い。この春から評価を上げてきている。担当してきた選手の中でもバッティングはトップクラス」と舌を巻いた。秋山の打撃センスは、2023年に164安打を放ってリーグ最多安打を獲得した中野らを見てきた同スカウトをもうならせた。

 「苦手なコースというのはあまりなくて、来た球に素直にバットが出ている」と打撃の感覚を明かす秋山。強振でアプローチしながらも広角に打ち返せる技術に左のスラッガーとしての魅力が詰まっている。「この大会に懸ける思いがある」と希望進路はプロ一本。全国舞台で快音を重ね、うなぎ上りに評価を上げていく。

 ◇秋山 俊(あきやま・しゅん)2003年4月20日生まれ、22歳。北海道登別市出身。180センチ、86キロ。右投げ左打ち、外野手。小1から富岸ファイターズで野球を始め、ファイターズジュニアにも選ばれた。緑陽中では登別ビッグフラップオーシャンでプレー。仙台育英では1年秋からベンチ入りし、高3春のセンバツで8強。中京大では1年春からベンチ入り。今春リーグ戦は4本塁打を記録。

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