愛工大名電・岩瀬Jr.抑えで登場 父の偉大さ感じながら自己最速タイ144キロ

 9回を無失点で締めた愛工大名電・岩瀬法樹
 そっくり!現役時代の岩瀬仁紀氏(右)と法樹のセットポジション
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 「全国高校野球選手権・1回戦、愛工大名電14-2星稜」(7日、甲子園球場)

 1回戦4試合が行われ、愛工大名電(愛知)は元中日投手でNPBの最多セーブ記録を持つ岩瀬仁紀氏(47)を父に持つ法樹投手(3年)が、九回を無失点に抑え名門対決を制した。今春センバツ準Vの近江は、主将も務めるエース兼4番・山田陽翔投手が投打に渡る活躍を見せ、初戦突破。八戸学院光星、鶴岡東の東北勢はともに打撃戦を制した。

 「岩瀬」の名前がアナウンスされると、球場はどよめきに包まれた。法樹がクローザーとして甲子園のマウンドに上がる。父と同じ九回のマウンドで自己最速タイの144キロを計測するなど、1回無安打無失点で初戦突破の扉を開いた。

 「最初は緊張したけど、監督さんに九回いくぞといわれた時から楽しみが勝っていた。(父と同じクローザーは)少し意識していて、必ず抑えて勝ちたいと思っていた」

 12点リードの最終回。先頭を2球で遊ゴロに仕留めると、続く打者は二ゴロ。2死から四球で走者を出したが、最後は中飛でゲームを締めた。

 左投げの仁紀氏に対して、法樹は右投げ。父と異なるダイナミックな投球フォームで観客を沸かせた。初めて甲子園のマウンドに立ち「これだけの観客は初めてだったので、こういう場面で何試合も投げていたことに尊敬しました」と法樹。自身に集まる視線、降り注ぐ拍手を実感したからこそ、改めて父の偉大さを感じた。

 帽子のつば裏には自分で手書きした人気アニメ「ワンピース」の主人公・ルフィが記されている。父も愛した物語で「ワンピースが好きで、ルフィの能力が今覚醒していて、自分も甲子園の舞台で覚醒したいと思いを込めた」。父が活躍した舞台で、法樹も輝きを放つ。

 ◆岩瀬法樹(いわせ・のりき)2004年4月6日生まれ、18歳。愛知県名古屋市出身。168センチ、70キロ。右投げ右打ち。投手。小学4年からTMジュニアで野球を始め、城山中では軟式野球部に所属。愛工大名電では3年春からベンチ入り。父は元中日投手の岩瀬仁紀氏。遠投110メートル、直球の最速は144キロ。

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