DeNA三浦監督 浜口の熱意に負けて開幕投手に?「やりたい、やりたいと言うから」

トークイベントで開幕投手の理由を笑顔で語るDeNA・三浦大輔監督(左)と指名されたDeNA・浜口遥大(右から二人目)=横浜スタジアム(撮影・高石航平)
トークイベントで開幕投手を浜口(右から二人目)と発表した三浦監督(左)=撮影・高石航平
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 「オープン戦、DeNA1-3ロッテ」(20日、横浜スタジアム)

 DeNAはロッテとの試合後、出陣式を行い、DeNA・三浦大輔監督(47)が開幕投手を発表した。「開幕投手は浜口遥大です!」。スタンドからは多くの拍手がわき起こり、笑顔で浜口が登場した。

 三浦監督は「本人が『やりたい、やりたい』と言うから。気持ちに負けた」と明かし、スタンドのファンを沸かせた。出陣式後、オンラインで取材に応じた指揮官は「キャンプからの練習姿勢、表情、言動などを見て、本当にそこ(開幕投手)を意識して取り組んでいるのが見えた。オープン戦でも結果を出していて、開幕、ローテを1年間任せようと思った」と説明。

 通達されたのは今月11日。静岡市内のホテルの一室にインタビューとして呼び出された浜口。しかし扉を開けると三浦監督、川村コーチ、木塚コーチがおり、少しサプライズ気味の演出が用意されていた。指揮官はそのときの浜口を見て「ビックリした感じがあったが、状況を把握し、きりっとした表情に変わった」。

 浜口はオフから報道陣に「開幕投手を目指します」と公言。監督にも直訴していた。浜口は「1番大きな存在」という今永の離脱時に、ローテの柱を失ったことを痛感。今月16日に26歳となり、柱になっていかないといけないことを自覚した。「僕自身にハッパをかける。若い投手や大貫さん、平良だったりと刺激しあえたらいい」と先陣を切っての公言だった浜口。

 三浦監督自身も開幕投手は何度も務めた。初の大役を任せる左腕に「独特の雰囲気を味わって、一回りも二回りも大きくなって、引っ張っていってほしい。きれいなピッチングは臨んでいない。攻めの投球、一球一球魂を込めて」と大きな期待を込めた。

 開幕戦はセリーグを連覇している横綱・巨人。指揮官の初陣、初勝利をチーム一丸となり届ける準備はできた。

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