ヤクルト・嶋 震災当時は楽天の選手会長 10年節目に思い語った

 1万5900人の命が奪われる戦後最悪の自然災害となった東日本大震災から11日、10年の月日が流れた。当時を最前線で支えた人、被災者として苦労を重ねた人たちが、野球人として、節目の日を迎えた今の思いを吐露した。

 ヤクルトの嶋基宏捕手(36)は埼玉県戸田市の戸田球場で取材に応じ「3月11日が来ると、もう一度気が引き締まる。決して忘れてはいけないが、後ろを向いていてばかりでもいけない。しっかり前に進んでいきたい」と語った。

 当時26歳で楽天の選手会長を務めていた。開幕が延期となっていた4月2日に札幌ドームで行われた日本ハムとの慈善試合でチームを代表して「見せましょう、野球の底力を」とスピーチ。その言葉は被災地をはじめ、全国から共感を呼んだ。

 2013年に正捕手として球団初の日本一に貢献。36歳になった今も移籍したが現役を続けている。「スポーツにはやっている人以上に周りに影響力があると、この10年で感じた。僕は残り少ない野球人生。少しでも何かを感じてもらえるように一日一日を一生懸命プレーしたい」と真剣なまなざしで話した。

 今は2軍で調整しているが、近日中に1軍合流が見込まれている。「今は宮城、東北で試合をする機会はないが、テレビなどを通じて頑張っているところを東北の皆さんに見せたい。オフにまたいろいろな活動もしたい」と東北への変わらぬ思いを口にした。

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