阪神・伊藤将 広島&Deキラーが好相性甲子園で迎え撃つ 岡田監督の信頼大!“CS男”作らせない

 18年ぶりのリーグ優勝を果たした阪神。38年ぶりの日本一への挑戦権、日本シリーズ進出を懸けて18日から「2023 JERA クライマックスシリーズ セ ファイナルステージ」を戦う。ポストシーズンの10月に活躍する選手の代名詞「ミスター・オクトーバー」になるのは誰か。トラ番記者がイチ推し選手を紹介する新企画の第2回は、広島とDeNAに抜群の相性を誇り、甲子園で無類の強さを発揮する伊藤将司投手(27)を取り上げる。

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 変わらない表情。淡々と腕を振る姿こそ、重圧がのしかかる短期決戦において武器となるはずだ。CSローテの柱として、伊藤将に期待したい。

 対戦相手となる広島、DeNAとは、いずれも相性の良さが光る。広島とは今季、CSの舞台となる甲子園で2試合対戦して2勝負けなし。対戦防御率はセ5球団トップの1・17だ。DeNAに対しては登板3試合で2勝1敗、防御率1・64と同2番目の好相性。3戦とも本塁打の出やすい横浜スタジアムでの登板だが、被本塁打0という点も際立つ。

 本拠地のアドバンテージも最大限に生かせるはずだ。今季は甲子園で9試合に登板して3勝2敗、防御率2・10。7月8日・ヤクルト戦で記録はストップしたものの、新人だった21年9月1日・中日戦から聖地11連勝と心強い数字を残した。

 CSは1年目に中継ぎで1試合に登板。昨年はファーストS第2戦の10月9日・DeNA戦(横浜)に先発し、敗戦したものの5回1失点と試合をつくった。「一発勝負で、シーズンと違った緊張感がありました」と振り返っていたが、短期決戦の舞台を経験しているというところも、未経験の投手とは大きく違うだろう。

 懸念点としては、DeNA・牧との相性だ。今季の対戦成績は10打数4安打と苦戦。通算でも41打数13安打の打率・317と苦手とする相手だ。広島には今季に限れば突出して苦しんだ相手はいないが、坂倉、西川、菊池に過去2年は通算打率4割台をマークされている。相手の核となる選手を封じること、“CS男”を作らせないことが重要となるのではないだろうか。

 それができるだけの実績は十分だ。今季は左肩の違和感で出遅れながらも、登板21試合で10勝5敗、防御率2・39。チーム最多146回2/3を投じて自身初の規定投球回数も達成した。岡田監督からの信頼も厚い3年目左腕が、“相手キラー”として立ちはだかる。

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