【岡田彰布氏の眼】阪神 初回1死一、三塁から4番・佐藤輝、5番・大山の連続三振は反省を

 1回、佐藤輝は見逃し三振に倒れる(撮影・山口登)
 1回、大山は空振り三振に倒れる(撮影・山口登)
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 「阪神6-1西武」(2日、甲子園球場)

 阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏が2日、阪神-西武戦を解説した。阪神は今季最多17安打で連勝したが、さらに波に乗るために中軸で先手を奪う重要性を説いた。

   ◇  ◇   

 阪神は西武のミスや、投手のガンケルが年に1回あるかないかの打撃を見せて勝った。貧打に苦しんでいる打線は17安打を放った。だが反省して、次戦以降に生かしてもらいたい場面があった。

 初回1死一、三塁で4番・佐藤輝が見逃し三振、5番・大山が空振り三振に倒れた。この連続三振は忘れてはいけないし、チームが勢いをつけるためにも「勝ったから」で終わらせてはいけない。

 この場面で一番いけないのは何も起こらない三振だ。1死一、三塁ならボテボテのゴロで併殺崩れで先制点が入る。私が阪神監督の時、金本はケガをしても状態が悪くても、大事な場面ではゴロを打つなどして得点へつなげていた。

 やはり4番やクリーンアップが打点を挙げると、チームに与える影響は大きい。最初のチャンスなら、なおさらだ。初回の4、5番の連続三振は、勝っても勢いが続かない今季を象徴しているような場面だった。

 佐藤輝は他に4番を打つ打者がいないため、経験が浅い2年目で4番を任されており、酷な面もある。状態も良くないのかもしれない。ただ、佐藤輝にはチームを勢いづける力がある。大山も同様だ。クリーンアップの打撃で勝つ試合を増やしていってもらいたい。

 チームとしてはリードを奪うと、動く場面が多かった。3-0の五回、無死一塁では糸原の場面でエンドラン(結果は二ゴロ併殺)。七回無死一、二塁で大山の送りバントを指示したが、負けている時だったら送りバントのサインが出ていただろうか。

 勝っていれば何でもできるものだ。0-0の時こそ、動いて先制点を取って流れを作ることを意識してもらいたい。

 実際に初回は2安打、二回は3安打、三回は2安打しながら1点も奪えていない。波に乗っていくためにも先手を取って、優位に試合を進めていってもらいたい。

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