岡田彰布氏「思い出深い選手」オリックス・平野佳のNPB通算200Sを称賛「律義なところも魅力」

 日本通算200セーブを達成し、ファンの拍手に手を上げて応える平野佳(撮影・高石航平)
 9回、セーブ機会を無失点で締め、伏見とタッチをかわす平野佳(撮影・高石航平)
 通算200セーブを決めた平野佳(撮影・高石航平)
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 「DeNA1-3オリックス」(2日、横浜スタジアム)

 阪神、オリックスで監督を歴任した本紙評論家・岡田彰布氏が、NPB通算200セーブを達成したオリックス・平野佳に対して「私にとって思い出深い選手の一人。NPB通算200セーブ、おめでとう」と祝福した。

 岡田氏はオリックスの監督に就任した2010年に平野をリリーフへ配置転換した。

 転機は2010年の春季キャンプ。岡田氏はブルペンでの投球練習を見て、リリーフとしての才能を見いだした。

 「球種が少ないことと、空振りを取れる直球とフォークがあった。体も強いし、リリーフでいけると思った」。平野佳は2009年に先発で3勝12敗と結果を残せていなかったこともあり、リリーフで勝負させることを決めた。

 同氏は2010年に平野佳とともに、岸田もリリーフへ配置転換している。ただ、当初は岸田が抑えで、平野はセットアッパーだった。2009年はともに先発で、平野佳は3勝12敗。岸田は10勝4敗だった。

 「ゆくゆくは平野が抑えになるかな、とは思っていた。(阪神の)藤川と同じ感じで。岸田は前年に先発で10勝したピッチャー。選手の気持ちも考えて、立場は決めてやらないといけないといけない」と岸田を抑えとした。

 岡田氏は2012年にオリックスを退団。平野佳は2013年から抑えに定着し、14年には40セーブで最多セーブのタイトルも獲得した。岡田氏は「配置転換は投手にとって大変なことだし、そこでずっと頑張ってくれていることはうれしい」と目を細めた。

 平野佳からは今も節目節目で連絡があるという。「メジャーへ行く時や帰ってきた時は電話をくれたし、今も母校・京産大のイベントにも顔を出しているそうだが、律義なところも魅力だと思う」と人間性も評価する。

 史上最年長38歳2カ月での大台到達。「今でも十分やと思う。メジャーから帰ってきても活躍できない選手が多い中、また日本でも頑張っているのは大したものだと思う」。さらなる飛躍を期待していた。

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