岡田彰布氏 阪神が追加点を許した八回「継投は最善を尽くしたと言えるのだろうか」

 8回、加治屋は森に適時打を許し失点する(撮影・山口登)
 8回、力投する岩貞(撮影・山口登)
 8回、若林は森の右前打で生還する(撮影・山口登)
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 「阪神0-2西武」(31日、甲子園球場)

 阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏が31日、阪神-西武戦を解説した。阪神は今季13度目の零封負けで自力優勝の可能性が消滅。0-1の八回に1点を奪われた継投を疑問視した。

  ◇  ◇

 貧打に苦しむ阪神にとって、2点差に広げられた八回の失点は痛恨だった。

 0-1のこの回から2番手・岩貞が登板。1死一塁で代打・中村を迎えると、ベンチは加治屋にスイッチした。

 加治屋は中村は空振り三振とした後、山川に四球を与えた。続く2死一、二塁で打者は森。ベンチには渡辺と岩崎の左腕2枚が残っており、交代と思ったが、そのまま勝負させた。

 阪神打線は得点を奪うことに苦労しており、絶対に2点目を与えないようにしなければいけない場面だ。さらに岩貞に代えて加治屋を投入して失点を阻止しにいっているにも関わらず、なぜこの場面で左腕・渡辺を投入しなかったのか。

 ここまで対左打者で結果を出してきた渡辺と、まだ勝ちパターンに定着するまでには至っていない加治屋を比較した時、加治屋を続投させた選択は最善を尽くしたと言えるのだろうか。

 一方の西武は六回2死一、三塁で糸井を迎えた場面で、好投していた先発左腕・佐藤に代えて右腕・水上を登板させた。

 左投手対左打者の場面で、右投手を送り込むことはとても勇気があるし、よく代えたと思う。

 西武ベンチは六回途中まで投げた佐藤のボールと、登板を待つ水上のボールを冷静に比較した上で、これまでの水上の投球も考慮して信頼して送り出したということだろう。思い切った決断だったと思う。

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