阪神・佐藤輝 侍起爆せよ 栗山監督視察で高評価「成長曲線にはまる選手いないと」

 打撃練習で声を張り上げる佐藤輝(撮影・田中太一)
 矢野監督(左)と話しながら、佐藤輝(8)らを視察する侍ジャパン・栗山監督(撮影・山口登)
 リラックスとした表情を見せる佐藤輝(撮影・山口登)
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 「阪神春季キャンプ」(6日、宜野座)

 侍ジャパン・栗山英樹監督(60)が6日、宜野座キャンプを訪問した。3月5日、6日に組まれている強化試合・台湾戦(東京ドーム)の候補選手に阪神・佐藤輝明内野手(22)がリストアップされていることが判明。23年春に開催予定のWBCでも世界一への起爆剤となることを求められ、同じく候補入りした近本光司外野手(27)には「スピード」を前面に出した活躍を要望した。

 虎の大砲が、日の丸を背負う可能性が出てきた。宜野座を訪問した侍ジャパン・栗山監督が矢野監督と20分間話し込む姿が見られたが、そこで佐藤輝の名前が挙がったことが判明。2023年開催予定のWBCでキーマンになることを侍指揮官は期待している。

 「本当に若いですけどグワーと走ってくるような成長曲線にはまる選手が何人かいないと最後、アメリカに勝ちきれないイメージがある。(佐藤輝が)非常に楽しみな選手ということは間違いない」

 野球大国の米国撃破には勢いのある若い力が不可欠-。抜きんでた長打力で本塁打を放つ佐藤輝のスケールを評価しており「誰が見ても楽しいでしょ」と絶賛。昨季は59打席連続無安打という時期もあったが「後半苦しんだことがなんか大爆発する前兆のような」と独自の見解を示した。

 その見極めをするためか、3月5日、6日に行われる強化試合・台湾戦(東京ドーム)の代表候補選手に佐藤輝もリストアップ。若手中心の編成となる中、侍の起爆剤となりえる一人だけに、栗山監督の期待も高い。

 一方、本人にとっては侍ジャパンとして戦える貴重な機会。「結果を出した選手が行ける場所。選ばれるように結果を出したい。(栗山監督の予想通り)爆発します!」と決意を新たにした。WBCについても「選ばれたい」と意欲的だ。

 ただ矢野監督は「(強化試合を)経験させてもらえるならテル(佐藤輝)にとってはラッキーなこと」と言及しつつ、「(WBCは)まだまだでしょ。栗山さんの『こっちにこいよ』というエール。そこの力はまだない」と冷静に分析する。

 佐藤輝も現状を理解しており「1年、1年が大事なので頑張りたい」とレベルアップを約束。栗山監督をうならせる活躍を遂げ、憧れの舞台に立つ。

 ◆阪神在籍経験のある代表選手 2000年・シドニー五輪では沖原佳典(NTT東日本)と赤星憲広(JR東日本)がメンバー入り。04年・アテネ五輪は城島健司(ダイエー)と福留孝介(中日)。06年・WBCは小林宏之(ロッテ)と新井貴浩(広島)。08年・北京五輪は西岡剛(ロッテ)。09年・WBCは城島健司(マリナーズ)。13年・WBCは糸井嘉男(オリックス)。15年・プレミア12は藤浪晋太郎が右肩炎症で辞退。また、18年の壮行試合「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018」に大山悠輔が参加。

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