広島・常広 “開幕投手”の自覚十分2回無失点「今年の1年に関わってくる」 第3球種に新井監督も高評価

 「練習試合、ヤクルト4-1広島」(15日、ANA BALL PARK浦添)常広羽也斗

 自身の投球が今季のチームの行方を左右する-。それほどの覚悟をもって広島・常広羽也斗投手(23)は“開幕投手”のマウンドに上がった。

 「(対外試合の)初戦を任されている。自分が適当なことをすると今年の1年に関わってくる。初回から思い切り投げようと思って投げました」

 熱い心に対し、頭は冷静だった。この日のテーマは立ち上がり。「初回は探りながら入って、点を取られてしまうことが多かった。初回が一番大事。初回こそ探るんじゃなくて、腕を振って投げようという心意気で入った」。先頭の長岡に左前打を浴びるも、慌てない。茂木を右飛、赤羽はこの日の最速147キロで一ゴロに打ち取り、沢井は二ゴロで初回を終えた。

 二回はわずか7球で三者凡退。2回1安打無失点の内容に「点を取られなかったことはよかった」と満足顔。二回先頭の浜田からカットボールで空振り三振を奪った場面を振り返り、「フォークが悪い時でも、カットで三振を取る練習をしてきた成果が出た」と直球、フォークに続く第3球種として磨きをかけている球に手応えを示した。

 新井監督も「真っすぐ、フォークがいいのは分かっている。三振を奪ったあのカットはいい感じだった」と高評価。「上々のマウンドだったと思います」と期待通りの好投に頬を緩めた。

 3月に強化試合を行う「侍ジャパン」のメンバーにも選出されている右腕。「1戦1戦しっかり自分のピッチングをして、結果を出し続けていきたいと思います」。全ての経験を糧にし、想像を超える速さで進化を遂げていく。

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