阪神・門別“開幕投手”2回0封好投 黄金ルーキー宗山を一ゴロ“プロ初アウト” し烈ローテ争い好アピール

 「練習試合、阪神6-0楽天」(15日、バイトするならエントリー宜野座スタジアム)

 曇り空の宜野座で未来への明るい光が差した。門別啓人投手(20)が藤川阪神の初陣で先発を任され、2回を無安打無失点と好投。「真っすぐで空振りもファウルも取れましたし、内容的には良かった」。し烈を極める開幕ローテ争いのレースで、ポンッと好スタートを切った。

 初回、いきなり注目の対決から幕を開けた。楽天のドラフト1位・宗山(明大)の名前がコールされると、敵味方は関係なく拍手が送られる。18・44メートル先にはデビュー戦で2打数2安打の黄金ルーキー。「(好打者)だからこそ真っすぐでと思っていました」。思い切って腕を振った。直球を2球続けて一ゴロ。「抑えられて良かった」。宗山から“プロ初アウト”を奪ってみせた。

 「順調に成長してくれている」と藤川監督。特に評価したのが出塁を許した後の落ち着きだ。失策と四球で1死一、二塁としたが、フランコをフォークで空振り三振。鈴木大は二ゴロに斬った。「変化球も低めに決まって三振も取れた」と左腕も納得。ピンチで動じるどころか、ここぞの落ち球で寄せつけなかった。

 二回は直球主体から変わって、変化球も交じえての組み立て。「試合でもああいう感じでいけたらいいなと思います」。坂本との呼吸もピッタリで理想通りに三者凡退。クールにマウンドを降りる姿は、昨季からの大きな成長を予感させた。

 バックネット裏では広島の玉山スコアラーが「門別、いいですね。ローテに入る可能性はあると思いますよ」と警戒。昨季は期待されながら、5試合の登板でプロ初勝利を挙げられなかったが、今年は七分咲きから満開を迎えそうだ。

 最速148キロの直球も変化球も前回登板の紅白戦より精度が上がった。それでも、本人に妥協はない。「本当に順調だなって感じはしている。これからもっと出力を上げていけたら」。ゴールは開幕ローテ入りでも先発ローテ定着でもないはず。門別ならもっと大きな夢をかなえられる。

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