山本由伸 完璧4K 実戦形式のライブBP初登板 4月は先発5人制も大丈夫!開幕投手へ早くも“戦闘モード”
「ドジャース春季キャンプ」(14日、グレンデール)
ドジャースのバッテリー組はキャンプ3日目を迎え、開幕投手に指名された山本由伸投手(26)が実戦形式のライブBPに初登板した。打者5人に27球を投げ、安打性なし、4奪三振と完璧な投球を披露した。大谷翔平投手(30)は個別メニューで投打の「二刀流」調整。佐々木朗希投手(23)は中1日で2度目のブルペンに入り34球を投げ込んだ。
開幕投手への意気込みをマウンドで表現した。キャンプイン前日の11日にブルペン入りして30球を投げた山本が、中2日で実戦形式のライブBPに初登場した。投手と打者、双方の実戦感覚を取り戻すための練習だったが、山本は早くも“戦闘モード”に突入した。
一人目に迎えた正捕手スミスを直球で3球三振に仕留めると、続く控え捕手バーンズは変化球でバットに空を切らせる。23歳の有望株、マイナー捕手のラッシングからは宝刀スプリットで空振り三振を奪い、格の違いを見せつけた。2巡目は再びスミスをカーブで左飛、バーンズからもカーブで三振を奪ったところでお役御免となった。
全27球のうちストライク20、ボール7。インプレーの打球はたった一つで、安打性の当たりはなかった。最速95マイル(約153キロ)の直球でバットを押し込み、切れのある変化球でバットの芯を外してファウルを打たせ、カウントを有利にした。
2度対戦したスミスは「状態はすごく良さそうだった。いいオフシーズンを過ごしていたことが分かる。今季もいいシーズンになるはず」と舌を巻き、バーンズも「もう準備は万全みたいだね。明らかに絶好調だ」と太鼓判を押した。
取材に応じたフリードマン編成本部長はド軍の先発ローテーションについて言及。23年9月に右肘手術、昨年11月に左肩手術を受けた大谷の投手復帰時期は「まだ分からない」と話すにとどめ、試合日程に余裕がある4月は大谷を除く先発5人制を採用する方針を示した。
昨季の山本は夏場に右肩の故障で約3カ月間の長期離脱を経験したが、10月のポストシーズンは4試合に登板し、3勝無敗の快投で優勝に貢献した。中4日でローテを回ったことのない右腕だが、期待されるのはエースの投球。山本が順調に調整を続けている。





