「広島秋季キャンプ」（２０日、天福）

　広島の森翔平投手が来年の１軍春季キャンプ切符を勝ち取った。この日の紅白戦に先発し、２回無安打４奪三振無失点と好投。試合後、新井新監督が明言した。

　今秋から改良するフォークで三振を奪うなど抜群の安定感が光った。前回１４日の紅白戦を３回無安打４奪三振無失点で終えており、この日を含め２試合で５回無安打８奪三振無失点と“完全投球”だ。結果に加え内容でも大きくアピールをしてみせた。

　新井新監督の主な一問一答は下記の通り。

　－森が前回に続いていい投球をした。

　「いいですね。内容もいいですしね。（前回登板を含め）２回ともいいものを見せてくれましたね。楽しみです」

　－結果ではないと言われているが、この内容なら来春キャンプは１軍か。

　「そうなりますよね。やっぱり」

　－先発ローテとして期待している。

　「いいものを見せてくれたんで、本人もそう思ってこのオフも取り組んでくれると思いますし、僕も期待しています」

　－自信を持って春に備えてほしいか。

　「もちろん。もちろん。フェニックス・リーグからね、すごく良かったと報告を受けている。それを踏まえた上で自分の目で見させてもらって、あーいいものを見せてくれたな…という感じです」

　－フォークの握りを変え秋のキャンプから手応えが出てきたという話をしていた。きょうの紅白戦でも初回の大盛と中村健が空振り三振。後ろから見られていてどうか。

　「いいですね。いい落ち方をしています。打者からすると真っすぐに見えていると思います。手元まで真っすぐに見えて、手元でグッと落ちるので、なかなかね。あのフォークは真っすぐと区別がつきづらいんじゃないですか？後ろから球道を見ていてもそうですし、打者の反応を見ても区別がなかなかつきづらいだろうな、という感じだった。彼が取り組んでいるものがいいものが出せているんじゃないですか」