「中日９－２広島」（８日、バンテリンドーム）

　広島のエース大瀬良がまさかの大乱調。今季ワーストの９安打７失点、最短の３回でＫＯされてしまった。佐々岡監督は「まさか、あそこまでという感じがしますけどね」と首をかしげるしかなかった。

　初回、先頭の大島にいきなり二塁打を打たれ犠打のあと、阿部にはカウント１－２と追い込みながら四球。ビシエドの先制打へとつながった。

　二回も先頭の高橋周の安打から失点。秋山の適時打などで１点差に追い上げた直後の三回も先頭ビシエドを安打で出し、高橋周に適時二塁打のあと松葉にまで適時打を許した。

　大瀬良は試合後「見ての通りで、思うようにコントロールできなかった部分もありますし。残念な投球になってしまった」と悔やんだ。

　これでチームはバンテリンドームで１勝６敗。唯一の勝利が大瀬良の完封だっただけに期待は大きかったが、裏切られた格好となった。

　「悔しいですし、早い回で降りてしまうケースが今年は多いので。何とかしないとなっていう思いはもちろんあります」

　球宴まで残り２試合に登板予定。

　「反省するところを反省して、次に向かっていきたいです」

　秋山の日本復帰戦を白星で飾れなかった。その悔しさを背番号１４は一身に背負った。